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官能小説「零れる月」 恋人(1) 


「すぐ帰るからちょっと待っててよ」


私を残して、彼が部屋を出ていった。
壁に凭れて膝を抱いた姿勢のまま、初めて入った彼の部屋を見回す。

大学の学生寮。備品の机とベッドの他には、ほとんど何もない狭く長細い部屋。
白かったであろうその壁は、もう煙草のヤニで黄色くくすんで。
隣の部屋のテレビの音だのも筒抜けて聞こえる。

男子寮と女子寮は、互いに異性が入ることを禁じられていたが
彼氏・彼女がこっそり出入りしたりするのをみんな黙認していた。


朝、管理人にさえ見つからなければいい。

それでも、男子寮に忍び込んだことのない私は
部屋に辿り着くまでにかなりの緊張を要した。

何人か、廊下ですれ違った男子は当然のごとく私を見るので
彼の背中に隠れながら、エレベーターのない階段と廊下を早足で歩いた。


つきあい始めてまだ日の浅い彼。
彼とは外でデートを重ねていたが、まだ体の関係はなかった。

誠実で物怖じしない彼。
人付き合いには無頓着で、女性に興味もなさそうな人。

彼に交際を申し込まれたのはちょっと意外だった。


「ごめんごめん。ジュース飲む?」

彼が、下の自販機で買ってきたジュースを抱えて戻ってきた。

「どっちがいい?」

水ものをあまり飲まない私は
あなたのを少し貰うから好きな方を選んで、と言った。

彼は、きつい炭酸の缶を選んだ。


「狭いだろ?でも、なんでも手の届く範囲にあると楽なんだよ」
隣に並んで壁に凭れた彼が、ごく自然に肩に腕を回す。


「ベッドの上、行く?」


狭い部屋の大部分を占めるベッドは、ソファーのような役割も果たしていた。
ソファーにしては固いが、今座っている床よりは居心地が良さそうで。

二人はベッドの上に座り直し
私はカーテンの隙間を広げて、小さなベランダ越しに外を眺めた。

正面に、何棟か同じ建物が見える。女子寮だ。
遠く離れているので、人影も確認できないけれど。


四つん這いの体制で、外を覗いていた私を、彼が背後から抱きすくめてきた。

予想していたこととはいえ、鼓動が跳ね上がる。
彼との体の関係は、まだない。

「……してもいい…?」

「……ここで?」

とりあえず聞いてみる。


何より、薄い壁が気になるのだ。
さっきから、隣のテレビの音だの、賑やかな話し声だので静寂とはほど遠かった。

まだ、時計は9時過ぎ。


彼の手の平が、服の上から乳房に触れる。

「おっぱい…おっきいなぁ…」
「…大きいの…きらい?」
「…ううん。好き」

ゆっくりとした動作で押し倒される。
が、ぎしり、予想外に大きく音を立てたベッドに驚く。

「このベッド…大丈夫?」
「壊れはしないだろ」
「でも…凄い音…」

言葉を遮って、優しいキスで口が塞がれる。


彼の早い鼓動が伝わってくる。
きっと緊張してるんだろう。

同じ年の彼が子供に見える。
私は髪の中に指を潜らせながら、深くなっていくキスを受けた。


服の上から、乳房を揉んでいた彼の手が服にかかる。

「はい、万歳して」

私は、小さく笑い声を立てながら素直に従った。
薄いニットが剥がされて、ピンク色のプラだけになる。

彼は胸の間に顔を埋めると、大きく息を吐いて背中に腕を回した。
ホックが外されて、胸が緩やかに弾む。

「全部見せてよ」
彼が顔を上げて見上げてきた。

「え…恥ずかしいよ…」

それに、此処でセックスに及ぶには勇気が要った。
あまりにも周りに人が多すぎる。


まるで聞こえないふりをするように、ズボンの前がはだけられ
途中まで下ろされたズボンは、彼の片足で引きはがされた。

「…これも」
「…ぇ…ゃ…」

ピンク色のショーツに、あまり視線も送らないまま手が掛けられる。
抵抗する間もなく、ズボンと同じようにあっさりとショーツも剥ぎ取られた。

明るい部屋に、私だけが一糸纏わぬ全裸。
羞恥で顔が染まる。

「すげ…綺麗…」


なめ回すように、全身に視線が注がれる。
ずきり、体の奥が反応する。
身動きもできずに彼の視線を浴びて…

彼が上着とズボンを脱ぎ捨てて、覆い被さってきた。
直接触れ合う肌の熱さに、甘い息が零れる。

胸を摺り合わせるように軽く上下に動きながら、彼は深く唇を合わせる。

「…っ…ンふ…」


激しく絡められる舌。
片手は乳房を持ち上げるように揉みしだいて。

ちゅ…く…ちゅく…


部屋に響く唾液の音。
混ざり合った唾液を啜られながら口内をかき混ぜられて、どんどん上がり出す息。

肌の刺激で、敏感に立ち上がった乳首を、彼は執拗に責めた。

「…ん…ぁ…ぅっ…」

シーツを握りしめながら声をかみ殺す。

「声上げさせてやれなくてごめんな」
優しい声とは裏腹に、乳首が痛いほどに吸われる。

もっと優しく、と声に出しかけたが、その痛みにどこかが敏感に反応する。
不思議な感覚に、私は感覚を集中した。


乳首が赤く腫れ上がって、鋭い痛みが走り抜けてくる。
それでも、やめて、とは何故か言えない。

どんどんと芯が熱くなってくる。


足に擦りつけられている固いものに、指先を伸ばす。
ぎゅ、強く握ると、彼は声を上げた。

反り返ったそれは、長くて固い。
穏やかないつもの顔から、想像も付かない高ぶり。
下半身が、じゅんと湿る感覚。


まだ触れられてないのに… 気恥ずかしくて、握ったものを擦り始める。

「…ッ…は…」

切ない声を上げ始めた彼は、私の茂みに触れた。


ちゅく。
湿った音が部屋に響く。


顔が一気に赤くなる。
零れるほどに濡れているのが自分でも判る。

「…すげ…」

ゆっくりと溢れた割れ目を指がなぞる。
軽く触れられるたびに、音を立てて溢れ出しそうで


「…ぁ…ぁぁぅぅ…ぁ…」

背中に指先を立てながら、甘い刺激を求める。
指先が、その穴に侵入する頃には、ちゅぷちゅぷと淫猥な音に変わって。

「…ん…ぁ…!」


彼の中指が、ずるんと体内に差し込まれる。

抵抗もなく受け入れる体。
指が二本に増える。

「ぁ…ぅっ…あううっ!」

押し広げられる感覚に声が漏れる。


じゅぷじゅぷ… わざと音を立てながら出し入れしていた指は曲げられて
溢れ出す体液を掻き出していく。


「…気持ちいい?…」
「…ぁ・…きもち…い…い…」


彼が乳首に歯を立てる。
体が跳ね上がって、ベッドが軋んだ。
突き刺す指が乱暴になる。

ぐっちゅぐっちゅ… 卑猥な音に意識が遠のきそうになる。


「入れたい…入れていい…?」
彼が耳元で問う。

「でも…ぁ…っ…ゴムは……?」
「さっき、先輩から貰ってきた」
「え?」

一瞬、私も顔見知りの先輩の顔が浮かぶ。

「…ばっ…ばかっ…」

行為に及ぶことが完全にばれている。
恥ずかしさと同時に、無邪気で子供のような彼が愛しく思えてきた。

私から体を離して、ぎこちない様子でコンドームを付け始める。
首を傾げる姿に心配になって、きちんと装着できているか体を起こして一緒に確認した。


「よし、大丈夫」
気恥ずかしそうな表情と目があって、私も可笑しくて笑ってしまう。

固い感触が、ずるりとぬるんだ箇所に押しつけられた。

唇を落としながら、ゆっくりとずり上がってくる彼。
ひくひくと震えながら、私の入り口は高ぶりを飲み込んでいく。


「…ぅ…ぁ、っ…あ…!」

固い先端が、奥を突く。
びくびくと、体の奥がざわめき始める。


「…ぁ…変な感じ…」
「…どんな……?ぁ…凄い締まる…」


ゆっくり腰を動かし始める。
ベッドがぎしぎしと派手な音を立ててきた。


「…ぁっ…ぁ…だめだよ…ばれちゃ…ぅ」


彼が、脱ぎ捨てたTシャツを掴んで、壁とベッドの間に挟んだ。
軋む音が少し小さくなる。

そして、彼の動きが大きくなる。
もうベッドの音など構っていられない様子で、激しく突き入れられる。


「…っ、ひっ…あっ…ぁ…!!」
押し殺していた声も、時折我慢できずに跳ね上がってしまう。


「…いいよ…声出して…」


彼の言葉に、体の奥から波が押し寄せてくるのを感じる。
「…あ、、、、!!!!」


びくんびくん、恐ろしいくらいに膣の奥が痙攣する。
今までに感じたことのない感覚。

「…ぁ……イく…イっちゃ…うかも…わたし…」


必死でしがみつく。
イくという感覚を私はまだ知らずにいた。
びくびくと体の中が躍動する。例えようのない快感。


「イっていい、よ……イって…ぁ…」
更に奥に突き入れられた肉棒が、固い箇所を擦り続ける。


「…ぁ…ぁ…」


掠れて声が出ない。
びくびくとペニスを膣が締め付けるのを感じる。


「…凄い…この締まり…ッ…ぁ…イく…俺もッ…!!」


がつがつと叩き付けられ真っ白になる意識の中、
一番深いところに向けて、彼は精を吐き出した。

びくびく、震えるペニスを膣がどくどくと締め付ける。

「…っ…は…」


汗だくの彼が、体の上に倒れ込んできた。
私の唇は乾いて、びくびくと収縮の続く奥に、がたがたと足が震えている。


「イっちゃったみたい…私…」

彼は、嬉しそうに笑って、繋がったままでまた唇を重ねた。


周りの音に耳を傾けると
隣で聞こえていたはずのテレビの音が聞こえない。
なんだか嫌な予感がしたけれど、変に開き直った心地で炭酸の抜けた缶を受け取って呷った。


「…相性いいみたいね」

派手に乱れた髪のまま呆然と呟いた私を見て、彼はまた、笑った。


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