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官能小説「零れる月」 友人(2) 


清潔感のある部屋の中で、私たちの意識は少しだけ健全に戻っていた。


いつも教師の彼と逢瀬を重ねる部屋は、暗くて重々しい。
必要以上に照明の落ちたオレンジ色の部屋はとても狭くて。
人目を避けた、行為の為だけのスペース。

いつもそんな部屋で抱き合っていたせいか、
設備の整った真新しいホテルの広い部屋は
淫猥な雰囲気で染められないような気がした。



二人は、ベッド脇に置かれたソファーに並んで座った。

「ごめんな。こんな所に連れ込んで」
一哉が、ばつの悪そうな顔で口を開く。

「ううん。もう少し一緒にいたかったから…」

私の言葉に、彼がおずおずと肩を抱く。
私は静かな気持ちで彼の肩に寄りかかる。


「美羽ちゃん。何かあったの?」
今度は心配そうな顔。

欲望と戦う彼は、とてもいい人だと思った。
一方で、私はいたたまれない気持ちになる。


「ううん…別に何もない」
「どうしたの…甘えたいの…?」

向き合った彼が額をくっつける。
「キスだけなら…いいよね?」


彼は、窺うように少しずつ唇を重ねてきた。
少し乾いた、固い唇の感触。

私は、軽くその唇を食む。
彼の鼓動を感じるけれど…
私の胸は波を打ったように静かで。

夢の中の出来事のように、彼の唇をただ、感じる。
静かな部屋の中で、小さく水音が響いて。
彼の息に熱が籠もっていく。


舌が割り入れられて、口内をゆっくりとかき混ぜる。
片腕はしっかりと腰を抱いて、
もう片方の手は弄ぶように私の髪をかき上げていた。

時折耳元にかかる刺激に、ぞくりと身を震わせる。


「…っ…ふ…ぁ」
小さく息を漏らす度に、唇がより深く合わせられて。

優しくて情熱的なキス。
この人はとてもキスが上手だ。


舌をゆっくりと絡める。
零れた唾液が口元を濡らす。

力を抜いて体を委ねると、
抱き合ったままでソファーからずり落ちた。

テーブルとの狭い隙間に落ちても、
私たちは貪るように唇を重ねることを止めなかった。

荒い息、絡み合う唾液の音が大きくなって…
体が熱くなって、びくびくと女の部分が欲するように震える。


彼が、唾液の糸を引かせながら、ゆっくりと体を離した。

「やべぇな…」
彼は、独り言のように呟いて苦しげな表情を見せる。

床に組み敷かれた格好のまま、私は何も言わなかった。
彼は私に笑みを向けると、ベッドへ行こうか、と優しく抱き起こした。



大きなベッドの中に二人で入る。

彼は片腕を投げ出して、私の頭を乗せた。
腕枕の格好で、包むように私の頭を抱く。

額にキスを落としながら優しく髪を撫でる彼。
私は、その表情を間近で眺める。


「キスだけな。キスだけ」
彼が言い聞かせるように呟いて笑う。

時折、強く抱きしめて唇を重ねる。
そして、貪るようなキスを引きはがすように
体から離れては、また抱きしめられるのだ。

その繰り返しに、私の頭は朦朧としていた。


「…したくないの…?」
泣き声に近かったかもしれない。

「…いいの?」


彼の体が、息もできないほどに強く私の体を包む。

唇から離れた舌が首筋を舐め、彼の手の平が全身をゆっくりと這う。

甘い息が零れる。
抱きすくめられたまま背中のジッパーが腰まで下げられて、
ワンピースがするりと簡単に剥がれた。
露出する黒の下着に、黒いストッキング。


「エッチな下着…」
「ぁ…でも…シャワー浴びさせて…」

「いいよ。このままで」
彼が慣れた手付きでホックを外す。

「嫌…駄目…汗かいてるから」
「どうせ汚れるだろ?」


抵抗する私に、彼の目つきが変わった。
「美羽ちゃん…Mだろ」
「え…」


そんなこと、考えたこともなかった。
困惑する私に、見せつけるように彼が舌を伸ばす。

「言われたこと…無い?」

視線を合わせたまま、乳首が舌で弾かれる。

「ぁッ…あああ!」
全身に痺れるような快感が走る。


「動かないで。じっとして…」
両手がベッドに縫い止められる。

「こっち見ててよ。舐めるとこ…見てて」

私は抗らえずに、彼の声に従う。

「ほら…もうこんなに勃ってる…」

固く尖った乳首を淫猥に舌が這い回り、乳輪が唾液で光る。

「ぁ…ぁ」

「気持ちいい?」

「…ぅ…」

「ちゃんと言わなきゃ、判らないよ」

彼が乳首に歯を立てる。
体が跳ね上がる。

「痛い…?気持ちいい?」

彼の言葉に全身の力が抜けて、感覚が研ぎ澄まされていく。
「ぁ…きもち…いい…」


ショーツは、ぬるぬると愛液で滑っていた。
私は太股を摺り合わせながら腰を捩る。

「…ぁ…はやく…」

「何?口で言わなきゃ俺、判らないよ」
舌先で乳首を突きながら、彼が押し殺した声で言う。

「…下も触って欲しいの?」
「…ぁ…」

「ちゃんと口で言って」
「ぁ…っ…く…下も…触って…ぇ…」


黒いストッキングは、下着ごと引きずり下ろされた。
裂かれるかと心配したけれど、帰りのことも考えてくれたのだろう。
丸まったストッキングは足先から抜かれて、私は全裸になった。


「エッチな体してるな」

羞恥と、軽い恐怖で足先が震える。
彼は優しい笑みを浮かべると、背を向けて自分の服を脱ぎ始めた。
背中の隆起が見える。男らしい体。


「脚、開いて」
「ぇ……だめ…嫌ぁっ…!」

秘部を覗き込もうとする彼を脚で蹴って抵抗する。

「…後で見せて貰うからな」
笑いながら彼が覆い被さる。

固いものが腿に擦りつけられて、一瞬我に返る。


「いれる…の…?」
「…こんなに濡らしてるのに…?」

くちゅん。
秘部に触れた指先から、恥ずかしいほどに音が零れて耳に届く。


「おもらししてるみたい…」
耳元で囁きながら、割れ目を指先がゆっくりとなぞる。

クリトリスに、触れるか触れないかの優しい刺激。

「…ひ…ぁ……ぅ…」
とろとろと愛液が溢れ出す。

「まだ出てる。ほら…俺の指、どろどろ・・」



唇が塞がれる。
優しい刺激で膨らんだクリトリスが、びくびくと快感を伝える。

「ぁ…ぅ…きもちいい…」

「どこが…気持ちいいの…?」
唇が触れる距離で甘く誘われる。


「…っ…」
「おまんこ…きもちいいの…?」

「ぁっ…ぁ…おまんこ…きもち…いいっ…」


彼の動きに合わせるように、ゆっくりと腰を揺らす。

彼はわざと音を立ててるように弄ぶ。
ぴちゃぴちゃとクリトリスが指の腹で叩かれる度、悲鳴に似た声が上がる。


「腰、動いてるよ」
「きもちいい…きもち…いいの…」

「ほら…もっと」
「あ!!私…気持ちいい…おまんこきもちいい…の!!」


びくびくと膣の奥が痙攣する。

「…っ…ぅ…ぁ…あ、あ、あ…!!」

指も入れられてないのに、私は達してしまった。





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